分かり易く共感得る映像の効果は大 健康管理センター手始めに本院へ増設
院長 松本 好市さま(三重大学医学部臨床教授)

Q:医療制度改革関連法や診療報酬のマイナス改定など、最近の病院をめぐる環境変化は急速で、本格的な生き残り競争時代の到来とも言われています。危機感をもたざるをえない状況ですか?
まさにその通りです。今回の改革は医療保険制度、医療法、介護保険法などの改正を含む相当大規模な改正ですし、4月以降の診療報酬マイナス改定の影響も少なくありません。今後のさまざまな変化を見通すと、これまでの病院経営の延長では到底やっていけません。まさに生き残り競争そのものです。そこで、現在院内にプロジェクトをつくり今後の方向を検討中です。我々も職員も意識改革をしながら、社会保険病院としての特長を押し出し、メリハリをつけた対応が一層必要と考えています。
Q:病院の特長を押し出すために、何をどのように強化されますか。3月にメディネットシステムの導入を決定いただいたのも、新しいビジョンと関連したご判断でしょうか?
当院は、社会保険制度の普及や地域住民の疾病予防、模範的な保険診療の提供などを目的に設立された社会保険病院で、グループの中心的な役割を担っています。すでに疾病予防から急性期、慢性期の医療、老人福祉まで一貫したサービスを提供していますが、今後は生活習慣病患者が急増しているなどの現状を踏まえ、高度な医療機器も完備し、より一層保健予防活動、予防医療に力を注ぎたいと考えています。糖尿病予備軍は増加、大腸がんなど増え続けています。しかし、乳がん一つとっても、対象者の10%以下しか検診していないのです。
そこで、当院は既に糖尿病予防や大腸がん、肛門疾患、腸の難病疾患の専門治療では県下トップクラスの実績をあげていると思っていますが、今後さらに医療機能を充実し、予防医療・健康増進に貢献したいと思っています。今年3月、三重県下で4施設しかないPETの導入、5月に糖尿病センターの立ち上げ、6月から健康管理センターで健康診断を受ける皆様へメディネットシステムによる情報提供開始というのもその流れの一環です。


Q:人間ドックに来られた方に、なぜ映像による情報提供が大切、つまりメディネットシステムの導入がよいと判断されましたか?
一言で言えば健康診断にこられる方は「一見のお客さま」だということです。通常、患者さまはこの病院がよいか、今後も治療を継続するかどうか3回は判断のチャンスがあります。しかし人間ドックでは今後も来ていただけるかどうか、医師の対応やサービス、病院の雰囲気など1回のチャンスで決まるわけです。今後継続して検診いただくためには、情報提供は重要なサービスの一つです。
病院の理念や医療機能、分かり易い検査の手順や癒し映像など放映していますが「ドックの内容が分かり易い」「TVとの並列配置を改めては」といったアンケート結果が寄せられています。まだ開始間もないわけですが、より多くの人に関心を持って見ていただけるようインパクトのあるコンテンツに絶えず刷新、充実していくことが大切ですね。
Q:今後健康管理センターにふさわしいどんなコンテンツを望んでおられますか?弊社も刷新・充実にはご相談にのり支援しますが−
まず、本院の患者さまと違って元気な方ですから音声入りの映像を取り入れたいですね。これまで作成した病院関連の各種のビデオがありますからそれをメディネットさんでコンパクトなものに再編集していただき活用したい。TVと同じ感覚で視認効果がぐんと高まるでしょう。検査の仕方など動画ならわかりやすい。さらに、糖尿病教室や女性専門外来、地域の皆様との病院祭のもようなど提供材料は沢山あります。現在の基本コンテンツに徐々にプラスし、親しみがもて、ためになり、インパクトのある媒体になれば投資効果は高まります。
患者さま、地域住民の皆様にとって情報提供は重要です。今回の結果をもとに、今後は健康管理センターにとどまらず本院にも設置したいと思っています。そして、これからの生き残り時代にあっては、病院からの積極的な広報、PRが不可欠ですから広報室の新設も計画しています。そのためメディネット社とのキャッチボールも頻繁に行いながらレベルアップを図りたい。そちらからも絶えず気配り、目配りしていただき、有効活用の支援をお願いします。
四日市社会保険病院
三重県四日市市羽津山町10-8
http://www.zensharen.or.jp/ykib/public_html/home.htm

年齢に関係なく思い伝えられ記憶される
内視鏡の治療手順など多面的に活用
院長 島倉 秀也さま
Q:双愛会グループとしては初めて院長の決断でメディネットシステムを7月から導入されたわけですが、来院者からどんな声が聞かれますか?
放映を開始してわずかですが、50インチの大型のプラズマディスプレイですから皆さんよく見ておられますよ。この前もおばあちゃんが診察に来られ目をまっ赤にしておられるから、どうかしましたか、と尋ねると「実は待合室でジーと画面見ていましたもので」と言って笑われました。そんなわけで、お年寄りの患者さんが多い地域ですが、大きな文字や動画で誰にも見やすく、インパクトもあるようです。
Q:視認効果の高さは各病院で高く評価され嬉しい限りです。ところで、グループの先陣を切って導入を決断された大きな要因、動機はなにだったのでしょうか?
一つは、病院にとって患者さまへの情報提供は大きなサービスで、当院のことをよく知っていただきたいということですね。厚生労働省に言われるまでもなく、医療機関を選択する上でどんな特長ある病院で、何が得意か、患者さまのニーズは高まっています。当院は茨城県で最初の療養型病床群を導入したことから寝たきり老人の方を積極的に受け入れ地域に貢献してきました。一方、急性期医療では初代院長が循環器内科の専門だったため、茨城南部では虚血性心疾患の診療と治療で不可決の存在となり、二代目院長は世界に先駆け食道静脈瘤の硬化療法を開発、全国に知られています。私は早期胃がんの内視鏡的治療と総胆管結石の内視鏡による除去を専門としていますが、国の医療制度改革など今後の方向を見通しつつ、これまでの長期療養型病床をダウンサイズしながら急性期病院としての性格を強め、救急体制も充実しより一層地域に貢献したいという思いがあります。こうした当院の努力や医療機能をより知ってほしい、情報も提供しますという気持ちからです。
第二はそれをいかなる手段で、と考えた時、メディネットシステムは、映像で分かりやすくお知らせでき、自由に内容が変えられる、しかもそれほど手間はかからず、コスト負担もそれ程でないということですね。
Q:ホームページとは違った意味で、効果が期待できるということですね。
4年前からホームページも開いていますが、お年寄りの方が多い地域では見る人が限られます。メディネットシステムは年齢に関係なく来院していただいた方には見ていただけますし、私たちの思いを直接伝えることができます。しかも何回も繰り返し見ていただく中でメッセージが頭の中に記憶され、暗示効果が期待されると思っています。これを見て、おそらくこんなことが放映されていたよ、と知りえたことがいろいろ伝わるでしょ。話題になるでしょう。なんと言っても口コミの効果は大きなものがあります。その結果当院への信頼や安心感が高まり、来院者増につながれば嬉しいことですね。Q:映像内容は絶えず刷新し、新鮮であることが大切ですね。これからどんな活用を考えておられますか。ビデオで撮ったものを流すことも簡単ですが?
来院者はお年寄りばかりでなく、若い人、リタイアして間もない人、筑波学園都市に隣接している関係で高学歴の人などさまざまです。ニーズも多様ですが、副院長を中心に各科に広報担当を置いており、少なくとも月一回は各科から提供する情報は刷新したい。いつも同じものを放映しているようではだめです。
コンテンツは、お知らせや医療情報以外に治療に関連するものもと思います。例えば、私は消化器病専門医で、内視鏡を使った治療をやっていますが、こんな治療もできます、それはこうした手順で行いますといったことを写真をうまく利用しお伝えすればと思っています。院内の美容室もPRしてあげています。また、病診連携の取り組みや、老健施設など各施設とのネットワークも紹介し、連携病院のこともお伝えしたい。ゆくゆくはそれら病院や診療所にもメディネットシステムが置かれ、情報面でも連携できればよいですね。
この地域は人口も病院も増え、まさに激戦区。急性期病院として生き残るためには患者さま、地域との一層のコミュニケーション、信頼づくりが大切で、メディネットの機能を是非活かしたいと思います。
医療法人社団 双愛会 つくば双愛病院
茨城県つくば市高崎1008番地
http://www.tsukuba-soai.com/



もっと病院の思い、特長知ってもらう
放映内容更新 各部署がフル活用
院長 人見 滋樹さま(京都大学名誉教授)
Q:「地域の人々が感動し、誇りにする病院に」を理念にしておられますが、どんな病院を目指して努力されていますか。今日、特長ある病院づくりが強調されていますが?
厳しい競争の時代を迎え、これからはお互いに特長を発揮しながら地域内で病病・病診連携をしていかないと潰れてしまいます。当院は厚生労働省から地域がん診療拠点病院の指定を受け、生存率まで含めた治療実績などをホームページで公表していますが、先進的な最高の医療を提供すべく努力しています。最近は最新の医療機器を完備した手術室も完成しました。しかし、機能性だけでは不十分です。患者さんの心が癒され、ほっとする快適な環境、言い換えれば「人間の五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)を大切にした病院」づくりが大事だと思っています。音楽療法なども取り入れて成果を挙げています。
患者さんが当院の職員の姿勢や医療水準に感動し、当院を地域の誇りと捉えられるように努力しています。
Q:先進的医療とあわせ貴院の緩和ケアは有名ですね。第一回「癒しと安らぎの環境賞」のホスピス部門の最優秀賞に輝かれました。赤い屋根が連なる緩和ケア病棟、前の池と遊歩道、人のぬくもりを感じる病棟内の温かさ。そこに来られる患者さんにどんな思いでケアに当たっておられますか?
病んでいる人は憐れみを求めているのでなく、尊厳を持って生きています。誰でも病気になるし、治らない病気もある。しかし末期がんの方も「尊厳を持って生を全うし、よい医師、看護師と巡りあったと感動される。職員は患者さんの素晴らしい生き方に教えられ感動する。こうして患者さんと家族の方から感謝され、自分の地域にはこんな病院があるのだと誇りにして頂く― そうした病院でありたいわけです。現に「来てよかった、生きていてよかった」と感動され、亡くなられる際、ご遺族からも「生き生きとして過ごせて」と感謝されています。それに、患者さんや地域の方々の絵や彫刻展示、本院と一緒に行う定期的なコンサートなどは多数の方が参加され好評です。地域の人に誇りにしていて頂ければ頂くほど、自ずと経営もよくなります。今日はトップのしっかりした理念が問われている時代でもあると思いますね。Q:そうした中で、メディネットシステムを導入された目的、患者さんの反応はどうでしょうか?
待合室に3台プラズマディスプレイを設置していますが、よく見て頂いており、手ごたえは十分感じます。病院からのお報せや天気予報、自分の病気に関連する健康・医療情報、各科からの最新の検査や手術など「大変分かり易い」と喜ばれています。「待ち時間の間、退屈せず糖尿病のことなど勉強になります」といった声も上がっています。
最大の導入動機は、病院はどんな考えを持ち、どんな特長をもっているか、今何をどのように治療できるのか等々を、皆さんにもっともっと知ってもらいたいという思いです。今日情報提供は極めて重要なサービスであり、患者さんのニーズに積極的に応えていかなければなりません。地域の皆さんとの敷居を高くして、広報しなくても患者さんは集まるとか、来た人を診てあげればよい式の病院では次第に患者さんから信頼を失い、見放されるでしょう。まして、メディネットシステムのコストパフォーマンスは十分あり、手間はかからず簡単な原稿で鮮明な映像コンテンツを作製してもらえます。ですから最近では各部署が積極的に喜んで原稿を出してくれますので、放映内容を次々と更新しています。HPと並び今ではなくてはならないメディアです。
Q:今後どんな活用を考えておられますか。現在全国の赤十字病院の24%程度が弊社のシステムを導入していますが−
まだそんな状況ですか。日赤グループ全体に広がれば大きな力になるでしょうね。例えば今年、当院が日赤グループの医学会総会を主催しますが、その内容予告や新たな試みなど最新情報を伝えることが出来ます。共通情報を流せば結束も高まるでしょう。当院では、有名なヴァイオリニストなどを招いてのコンサート、講演会、緩和ケア研究会、盲学生がつくった粘土像作品展など多彩な活動をしていますので、今後はビデオなどに撮って臨場感のある模様を放映するなど、機能を上手に活用したいですね。可能性はいろいろあります。数年後には日赤各病院で導入し、コンテンツ競争をするレベルに達したらよいなと思いますね。

高槻赤十字病院
高槻市阿武野1丁目1番1号
http://www.takatsuki.jrc.or.jp/
日本赤十字社医学会総会
http://42jrcms.jtbcom.co.jp/
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